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髙田ナッツのマンガ&雑貨

【米谷清和展】Valentineに贈り物を頂いたので、2年越しにwhite dayのお返し気分で記事にしてみる。

年の差猫夫婦マンガ

 

今週のお題「ホワイトデー」

あれは、忘れもしない2016年のバレンタインデーの朝に、日曜美術館をみていて、黒猫クインシーが作品に一目惚れして、そのまま三鷹で開催されていた展示に直行した【米谷清和展】。入場してすぐの所に飾ってあった米谷さんの肖像写真の横から、同じ顔をした人が出てきた時は、(ご存命だとは思わなかったもので)驚きのあまり、声が擦れてちゃんと出ませんでした。

 

 【以下は米谷清和さんの作品(縦が2mくらいある、大きい作品です。)】

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渋谷や新宿のちょっと心寒い印象の雨模様や、雪景色を描かれています。学生時代、アタシ(富士額わがはい)は、学校が渋谷にあったのですが、街の都会的な、殺伐とした雰囲気に中々馴染めず、携帯電話を握りしめながら、足早に学校に向かっていた頃の気持ちを、この絵を前にすると当時のまま鮮明に思い出され、ちょっとだけ切ない気持ちになりました。心許なかったお尻の青い時代に見ていた、渋谷の空気感が絵の中にそのまんま封じ込められている感じ。絵画なのに、映像作品のようでした。

 

帰り際、米谷さんに「よかったらこちらへどうぞ」と、椅子に座るよう促され、黒猫と共に、少しだけお話をさせて頂く機会を頂きました。その時、偶然自分の作っている猫マンガのフリーペーパーをリュックに入れっぱなしにしてあったので、恐れ多くもお渡ししました。丁寧に見て下さった後に、こんな話を聞かせてくださいました。

『私の教え子で(米谷さんは多摩美日本画の先生でもある)、最近マンガ家になった子がいる。日本画はすごく上手だったのだけど、マンガはよくわからなかった。だけど、その子は10年間、一番やりたかったマンガを描き続けてプロになった。だから、貴方も一番やりたいことを楽しくやるのがいいと思います。』

 

本来なら、バレンタインということで、こちらからプレゼントを渡すところが、かえってステキな言葉を頂いてしまい、恐縮しきりでした。黒猫も、作品だけではなく、米谷さんのお人柄にも惚れ、作品集とハガキを購入していました^^

 

アタシ自身『一番やりたいこと』って、まだぼんやりしていて、今は色々模索中なのですが、何かハッキリと、やりたいことがある人にとって、米谷さんの言葉は、ちょっと元気が出るんじゃないかな~と思い、拙くも、今回ホワイトデー(イブですが)に、2年越しに記事にしてみました。

 

【下記サイトで米谷さんの他の絵もご覧頂けます。】

mitaka.jpn.org

 

 

こんなおでかけマンガもあります。

www.nekonora.com

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